理念

話すことは生きること。
100年生きたい社会を創生する。

げんごろう式健康朗読とは

真の健康寿命3大要素「歩ける」「食べられる」そして「話せる」

「話せること」で、大切な人、身近な人に意思を伝えたり、気持ちを通わせることができ、外出する意欲、何かに挑戦するやる気の源になるなど、「話せること」は高齢者の「社会参加」「生きがい」につながる最も大切な機能の一つです。さらに、発声、会話に関係する機能向上は口腔ケアにつながり、しっかり食べられることで必要な栄養摂取が可能になり、歩くことにもつながるのです。

げんごろう式健康朗読の定義

私たちは健康朗読に関する40年以上の研究と実践をもとにオリジナルの手法を開発し、それを「げんごろう式健康朗読」と名付けました。

げんごろう式健康朗読の特徴

研究機関により効果が実証されたオリジナルプログラム

40年に渡り有限会社げんごろう(言語朗)にて、数千名の高齢者にサービスを提供してきた実績を基礎に、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター及び複数の大学等専門研究機関などで高齢者の身体的機能の維持向上効果が科学的に認められたオリジナルプログラムを使用しています。

人とつながり、ともに作品を仕上げていくことで得られる達成感と自己肯定感

ことばのバトンをつなぐリレー式の朗読手法や他の人と声を合わせるプログラム、作品発表会で参加者同士の一体感を醸成し、孤独になりがちな高齢者に朗読を軸としたコミュニケーション、仲間づくりの場を創造します。また参加者一人ひとりに役割が与えられ、非日常的な緊張感や成し遂げた時の達成感を仲間と共有することができます。

継続的な活動をサポートし、高齢者の日常的な社会参加と健康寿命延伸を支援

セミナーや講座、イベントといった一時的なサービス提供に終わらず、自主的な活動ができる仕組みを有しています。仲間とともに楽しく朗読を継続することで、積極的な社会参加、健康への意識の高まりなど日常生活に変化が生まれ、高齢者のQOL向上、健康寿命延伸につながります。

私たちの想い

誰でも気軽に参加でき、楽しく続けられるげんごろう式健康朗読

私たちが行う朗読を活用したプログラムはどんな方でも参加できます。車椅子に乗っている人や身体の一部に障害がある人でも気がねなく一緒に楽しむことができます。私たちは「朗読」が持つ様々な機能維持向上効果を踏まえ、仲間とともに楽しく長く続けていくことができる「げんごろう式健康朗読」を一人でも多くの高齢者に届けたいと願っています。

介護予防、認知症予防サービスは運動系中心の現状

とある自治体の高齢者向け介護予防サービスを見るとほとんどが体操などの運動系プログラム。運動が苦手な人や身体に不自由を抱えている人はどうすればいいのでしょうか。運動が嫌いな高齢者に「介護予防になるから体操に参加しなさい」と言っても長続きしません。どんな素晴らしい介護予防、認知症予防施策も継続してできなければ効果は期待できません。

誰とも会話せず、声すら出さず、一日が終わる高齢者

一人暮らしで「今日一日、誰とも話さなかった」「今日一日、一言も声を発しなかった」という高齢者が多くいることをご存知でしょうか。声を出し、会話する機会が減ることで、記憶機能、言語機能が低下するだけでなく、認知機能、口腔機能、嚥下機能等、様々な機能低下が生じることがわかっています。運動系プログラムで筋力や身体機能維持、向上へのアプローチと同様に声を出すことへの取り組みも忘れてはならないと考えます。

朗読の魅力と効果 朗読と音読の違い

東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授は、活字の黙読に対し、音読は大脳の70%以上の神経細胞が働く、脳のトレーニングに最適な方法の1つとしています。

では、【朗読】はどうでしょう?

音読と朗読の定義は様々ですが、一番大きな違いは、音読は声に出して読む、という自身のみで完結する行動であるのに対し、朗読は人に声で伝えるという聞き手あっての行動だ、という事でしょう。

相手に聞こえる声の大きさか?内容が分かるように読めているか?楽しんでいるか?など常に聞き手の反応を意識しながら行わねばなりません。

朗読は【会話】に近い行為なので、コミュニケーションの機会が減ってしまう高齢者には最適な認知機能のトレーニング方法だと言えるでしょう。

口腔ケアの重要性

お口の健康が全身の健康につながります

近年「オーラルフレイル」という言葉が着目されるようになりました。東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)が提唱した、食べこぼす、むせる、滑舌が悪くなるなど、口腔の機能低下を見逃すと、全身の機能低下に繋がってしまうという考え方です。

オーラルフレイルの予防は歯科医・歯科衛生士が中心となり、口腔の環境維持・向上のプログラム中心に広がっていますが、口腔の「機能向上」となるとノウハウや実践的なメニューが普及しておらず、多くの介護施設で1年365日パタカラ体操と唾液腺マッサージぐらいしか出来るものがない、という現場のお悩みを耳にします。

長引くコロナ禍でマスクに隠れ、声を出すことも、大きく口を開けることも無くなった口腔の機能は、高齢者ばかりでなく現役世代や子供たちでも大きな危機に直面しています。

健康朗読の【健口トレーニング】で、お口の健康を保ちましょう!