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なんともまあ、不思議な本。天下の吉原に見世を構える「尾張屋」に、花魁が良い客と見たか、客のはだけた胸なんぞを擦りながら誑し込んだ。 男は「三日と明けづめ(居続け)しよう」と酒や台のものを注文。帳場も遣手婆さんもホクホク。ところが三日目の朝、若い衆が驚いた。奇怪な人間とも思えぬ鼾が聞こえ、廊下が獣臭い。そろりと寝相をうかがうと顔中毛むくじゃら、襟に紅の首輪。こりゃ御城の御側室のお猫様?(夕刊フジの書評より)結末は如何に。